おっさんのブログ

まだ方向性が定まらない

おっさんになっていた

1974年の『ブラックジャック』に出てくる還暦=60歳頃のお婆さんが、現代の80過ぎくらいのヨボヨボ具合で描かれている、という指摘。

togetter.com

 

私は、ある年齢の時の自分の実態と、その年齢から社会的に期待される姿の間に10歳くらいのズレがあると感じている。日本社会では二十歳で成人、30歳で而立、40歳で不惑と云うが、大人になった実感を得たのは30歳頃だったし、而立(というか、もう人に頼っていられないなと覚悟)したのがアラフォーの最近で、現在も絶賛惑いまくりの人生である。あと十年程度で惑わなくなれるのか。

最近、高畑監督の追悼で放送されていた『じゃりん子チエ』を見ていたら、テツ(竹本テツ)の年齢が37歳くらいだと気づいて驚いた。「テツの小学校卒業が25年前」という内容の話だったのだ。他に調べてみたら、バカボンのパパは41歳だという。小学校の子供がいるのだから、それくらいの年齢で不思議はない。だが、今から30年ほど前は、アラフォーのおっさんがああいう風に描かれて違和感がなかったのだと思うと、なんとも不思議な心持ちである。当時のおっさん達も「俺はあんなのではないぞ」と思っていたのかも知れないが。

四十一歳の春だから 元祖天才バカボンのパパだから 冷たい涙流さないで
赤塚不二夫詞『元祖天才バカボンの春』